いつでも真夜中    

呪われた夜型生活。よふかしはお肌の敵だった…!
手首に痣のある男は案外簡単に凋落できた。
協力と引き換えに地位を約束してやればいいのだ。重役達の推薦によって無能な若社長のあと釜に、いう筋書きだ。
ただし私が重役達と愛人関係にあるというのは真っ赤な嘘だが。
野心に目がくらんだ男を罠にかけるのは造作もなかった。

若社長が目を覚ました時、周りの景色は一変していた。
薄汚い掘っ立て小屋の中に縛られて転がされている自分に気がつき、その自分を見下ろす二人の人間に気付いた。
一人は自分に忠実だった秘書の男。もう一人は。
「薬がきれるのが早かったわね。あなたワインを飲みすぎなのよ。アル中の若社長ってどうなのかしら?」
さきほどまで己の腕の中で甘く囁いていた娶ったばかりの新妻。
若く人形のように愛らしい売れっ子タレント。並みの男には手に入らないレア物。
「いったいこれはどういうことだ…!」
眩暈が残る頭を振って必死に叫ぶ男の目の前に立つ妻はゆっくりと笑みを浮かべる。その妻の顔が激しい憎悪を内にたぎらせて歪んでいく。
「切り刻んでやる。」
手首に痣のある男の腕にはノコギリが握られていた。

己の指や腕が散らばる血の海の中で男は命にしがみつき、泣きながら哀れに命乞いをした。
何故こんな仕打ちを、と問う男の間近に顔を近づける。化粧を落とした素顔は姉とよく似ていた。
男は私の顔に、かつて飽きて捨てた女の面影を見つけて驚愕に目を見開いた。
立ち上がった私の足元に這いずってきて、指のない手でスカートのすそを握ろうとしたのを思い切り蹴り飛ばした。
そうしてこう言ってやったのだ。
「汚らわしい。触るな。」


「ああ、すげー血だ。着替えは車の中にあるよな。」
「用意してあるわ。待ってて、取って来る。」
「これで殺したのは二人目だ。へっ、俺も立派な殺人者だな。あのお嬢様の時にはやる前にたっぷり楽しませてもらったが…」
私が車の荷台から取り出したのは、着替えと、一丁の拳銃だった。
小屋の裏手にある川に入って体を清めている男は、顔を両手でごしごしとこすっていた。
手袋をはめた手で服の下に隠し持ち、ゆっくり近づく。
いくら水で洗っても、殺人者の汚名は消えやしないのに。
男が顔を上げた時、頭を狙って引き金を引いた。

小屋の裏には数日餌を与えないでおいた巨大な獣がつないである。
温羅(うら)という名は鬼の名前からとった。私はこの日のために鬼を育ててきた。
ぐったりとした男を小屋の中に運ぶのに難儀したが、体にロープを巻きつけて車につないで荷物のように引きずって扉のそばまで運んだ。
そうして小屋の中で斧を振るって二つの肉塊をバラバラにした。血まみれになりながら私は笑った。笑い声は引きつって痙攣し、それでも止まらなかった。やっと狂おしい笑いが収まると、私はぽつりと呟いた。
「犬の餌がたくさんできたわ。」




ブリーダーの元へ巨大な犬が送られてきたのは知人のタレントがハネムーン先で夫ともに行方不明になったというニュースが報道されてから数週間後のことだった。
同じ時期に忽然と姿を消した夫の秘書の男が関与しているという疑いがもたれたが、手がかりは少なく外国での捜索は難航し、依然として三人とも行方知れずのままさらに数週間が過ぎた。
そして行方不明の捜査に絡み夫の会社のさまざまな不正が芋づる式に暴かれたのだった。

「お前のご主人様はいったいどこにいったんだ?」
病巣に蝕まれ余命一年を宣告されたブリーダーの男は、巨大な犬の頭を撫でながらつぶやいたが犬は何もしゃべらない。
潤んだ瞳で静かに男を見上げるだけである。
少しペースダウンはしましたがダイエットは続けています。
夕食だけを150カロリーから200カロリーに抑えるダイエットです。(週に1〜2回は普通にガッツリ食べます。)
夜7時過ぎたら食べない、カロリーの高いものは午前中か午後の早い時間に食べる。
守っているのはこれだけです。


どうも停滞期は続いているらしく、ビタミンやミネラルのサプリを摂り忘れると微妙に増える。
サプリを摂っていると体が騙されて飢餓状態が緩和され、少しずつですが減るか、もしくは現状維持なんですよね。


数百グラムは日によって前後しますが、
一ヶ月と二週間たった現在、トータル4.5kgの減。



一週間以上前に入隊したビリーズブートキャンプは、一日やっただけで数日間筋肉痛でグロッキーでした。
で、本日2回目のキャンプ・イン。なんというマイペース。ビリーもビックリ。
多少楽に動けたかもしれない。でも最後はゼイゼイ ハアハア フラフラ ヨレヨレ…。
毎日続ける一週間のプログラムなんでしょうが、これが年増女のペースなのです。ゼハーゼハー
「久しぶり。何年ぶりになるか…。ウーラ、元気にしてたか。すっかり大きくなって。」
「見ての通り元気よ。相変わらずよく食べるわよ」
久しぶりに会ったブリーダーの知人は、子犬のウーラを受け取りに行った時に比べて少し痩せたようだ。
「なんだか痩せた?。そっちはちゃんと食べてないみたい。」
知人は離婚していた。今は一人で暮らしている。小学生の息子とも一度も会っていないという。会わせてもらえないらしい。
「ちゃんと食べなきゃ。ウーラを見習いなさいよ。」
知人はウーラの頭を撫でながらカラカラと笑った。
「犬は可愛いな。人間と違って裏切らないし。」



私はこの怨讐のためだけに生きてきたといっても過言ではない。
姉が自ら命を立つ前、その頃にはほとんど食べ物を受け付けず、骨と皮だけになってやせ細った体を震わせて打ち明けたのには、姉を手にかけた者の中に見覚えのある人間がいたということだった。正確には見覚えがあったのは手首の大きな痣だった。
若社長に常に寄り添う右腕、秘書の男の手首にあった痣と形も色もそっくりで、その男が長時間の悪夢のような責め苦の間中カメラを構えて撮影していたというのだった。
姉はこの残忍な所業によって子供を産むことができない体になった。
それでも婚約者を信じたい一縷の望みを抱いて姉は御曹司に会いに行った。
心身ともに深く傷つけられた姉のすがる手を払いのけて、婚約者の放った一言は姉の精神に致命傷を与えた。

汚らわしい。触るな。



6月、私達は結婚した。
披露宴には著名なタレントを大勢招いた。玉の輿と言われてマスコミの話題をしばしさらった。
若社長を手練手管でたらしこんだ稀代の悪女というゴシップ記事も流されたが気にも留めなかった。

新婚旅行先の豪奢なホテルのロイヤルスイートで蜜月を過ごす。
二人だけの密室に無粋なノックの音。
男は私から体を離してドアを開ける。
「なんだ、どうしたんだ。この部屋には誰も来るなと言っておいただろう。」
するりと室内に入ってきた、日本にいるはずの秘書に向かって横柄に言い放った。
「それとも何かあったのか?」
やおら不安をにじませて訊く社長に秘書の男は静かに答えた。
「いいえ、何もございません。たとえ何かあったとしてもお飾りに過ぎないあなたは役に立たないでしょうしね。」
何か言おうとした若社長はふいに意識が遠のいて揺らめき、その場に崩れ落ちた。
手袋をはめた秘書の手首には大きな痣があった。

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支笏湖は全国でも屈指の透明度を誇るカルデラ湖。最大水深363m、田沢湖に次いで日本で2番目の深さ。

 

とても深いため冬でも凍結しないそうです。

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支笏湖を囲む山々のうちの樽前山にある溶岩ドーム。(ぽこっと出っ張っている所)

1909年の噴火でできたもので、真ん中から噴煙が上がっているのが見えます。

樽前山は活火山で、現在でも立ち入り禁止区域があるそうです。


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支笏湖の周りはキャンプや釣り、ボートなどの遊びができます。私も夫とボートに乗りました。

岸から離れてもしばらくは底までくっきり見えるほど青く澄んだ湖水、山々と森に囲まれた美しい湖です。

 

連れはみんなで白鳥ボートに乗っていました。子ども三人と大学生の娘を含む大人4人でワイワイ楽しそう。

と思っていたら、急いで岸に引き返すスワンボート。あちらは30分らしい。手漕ぎボートは1時間。

私達もしばらくしたら岸に引き返しましたが、向かい風で流されてなかなか岸に辿り付けない。夫は漕いでいるうちに軽く船酔いに…。

それでも男のメンツにかけて(?)がんばって漕ぎました。

「がんばれーがんばれー」 私は声援を送るのをがんばりました。

 

白鳥ボート組は、濃いでも漕いでも岸にたどり着けず、必死になってペダルを漕いで、何とか岸にたどり着いたときには足がガクガクになっていたらしい。

お疲れ様でした。(^_^;)

 

 

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支笏湖の森の一角にある、苔の洞門。
入り口の岩肌を覆った苔の緑が美しい。


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残念ながら崩れのため現在は入り口で通行止めになっています。
入り口にある展望台から垣間見ることができるのみ。
涼しい風が通り抜けてきそうな道。


展望台まで20分程度歩きます。パンプスだとつらいかもしれません。
歩きやすい靴と服装で。

 

 

夕飯のみ置き換え食ダイエットをしていますが、週に一度は普通に夕食を食べる日を作っています。
昨日は、近所のインドカレー屋のカレーを食べたくなって、娘はバイトなので夫と2人で行ってきました。


数ヶ月前に開店して以来繁盛しているようで忙しかったらしいのですが、この時期はお盆で帰省する人が多いため、東京は人口が少なくなります。またオリンピック開催中で、家でテレビを見る人が多い。それでここ数日は客が少ないとインド人店主がぼやいていました。たしかに私達の他に客はいなかった。


この店にもテレビが置いてあるけれど、インドのミュージカル映画(?)をかけっぱなしにしているので、オリンピックが見られない。
私達も柔道の結果を見てから、11時の女子バレーに間に合うように食べて帰ってきました。
それでもディナープレートと、ネパール風ヤキソバ、生ビールやカクテルも頼んで、久々におなか一杯。


今朝、体重を量ったら1キロ増。
停滞期が続いていて減りが本当に少ないし、そのうえ増えたら少しガックリきますが、あれだけ夜遅くに食べたのだから当然の結果。


ところでビリーズブートキャンプに入隊しました!
一日やっただけで筋肉痛が…( ̄▽ ̄;)
昨日は痛くてダウン。今日はできるだろうか…。
ビリーキツイよビリー。
一ヶ月で5キロ減量を決心し、2週間で3キロ減、その後はやばやと停滞期に入り、微妙に増えたり減ったりを繰り返していました。


で、サプリを使ってビタミンやミネラル等の微量栄養素を摂ることで停滞期の原因である体の飢餓状態センサーを緩和するという作戦をとった翌日からまたじわじわと減り始めたんです。
こうやってすぐに反応するあたり、私の体ってやつは、よく言えば敏感、ひらたく言えばお手軽です。


想定外に早くやってきた停滞期のせいで5キロ減達成ならずも、3週間で4キロ減!


3週間たったところで、夫の実家の北海道に6日滞在し、その間多少セーブしたけども、ダイエットは一時中断。食べ物が美味しい北海道で食べ物を我慢するのは辛すぎる。ってことで食べ過ぎないようにして普通に食べていました。


帰ってから量ってみると約1.5キロの増量。停滞期の飢餓状態のところに普通の食事に戻したりしたら、激しいリバウンドを覚悟していましたが、このくらいなら想定内。この程度で済んでよかった。と胸をなでおろし。


まだ停滞期ですがサプリを摂りつつまたダイエット開始して、ほんのちょっとだけ減りました。
約一ヶ月間でトータル3.5キロの減量となりました。
まあまあとうところかな。


先日リサイクルショップでビリーズブートキャンプを格安で見つけました。
買ってくるとなぜか娘がさっそく入隊し、ものすっごく楽しそうに毎日やっています。
そんな娘に気おされて私は入隊しそこねました。
今日あたりキャンプ・インしようかな…ドキドキ
ダイエットを始めて約2週間ほどで3キロ落としましたが、そのあとすぐに停滞期に入ってしまいました。
変わらずダイエットを続けているのにパタリと体重の変化が無くなったのです。


停滞期とは、カロリー制限をしていると、体が勝手に飢餓状態と認識して、脂肪を蓄えようとしてカロリーの消費が抑えられてしまう状態のこと。少ない燃費で活動できるように脂肪の燃焼率が低くなる。
ホメオスタシス効果というらしいです。

人によって停滞期に至る日にちに差があり、ダイエットを始めて2週間から数ヶ月で停滞期に入るらしい。

私の体、飢餓状態を察知するの早過ぎです…。



停滞期の期間も人によってバラバラで数週間から一ヶ月。その間もダイエットを続けるのが肝心。
飢餓状態の時にダイエット前の食生活に戻したら、ドカ食いとなってリバウンドしてしまう。
停滞期に入るというのはダイエットが順調にいっているということでもあり、あんまり気にしないようにする。
脂肪にならない微量栄養素(ビタミン、ミネラル)を摂って、「あれ、飢餓状態じゃないのかな?燃費抑えるのちょっとだけ緩めてもいいかな?」って体に思わせるといいらしい。
ビタミンはエスファイトが残ってるのを見つけたんでそれでいっか。鉄&カルシウムのサプリも買ってこないと…。でも雨降ってきたから明日でいいや。←いいかげん

1・カロリーの多いものは午前中に食べる。
2・夜は置き換え食or軽く済ませる。夜7時以降は一切食べない。
3・腰を痛めやすいので無理しない程度に体を動かす。

少し胃が小さくなってきたようなので、この三つを守ってがんばって引き続き減量生活です。

それにしても早いところ飢餓状態を解除してくれ〜、私の体。
姉の婚約者は、姉を捨てて自社の取引先である大企業の社長の娘にあっさり乗り換えた。
それだけなら仕方がないと諦めただろう。所詮は庶民なのだ。 たまたま知り合った自分の会社で働いていた事務の女との禁じられた恋愛ごっこに酔っていただけなのだ。


しかし姉は本気だった。純粋に好きな男と一緒になる夢を見ていた。
ほんの一滴の汚れた水にさえ触れることを嫌う潔癖な御曹司は、別れ話をする代わりに、ならず者達を姉に差し向けた。
姉はさんざん辱めを受けて悪質な噂話をたてられて、写真をばらまかれ、会社にも地元にもいられなくなり、神経を病んだ末に自らの命を絶った。


後を追うように父も自殺した。母はとうに行方不明になっていた。
中学生の私が親戚をたらいまわしにされて、どんな暮らしをしていたか想像も出来ないに違いない。
しかし私には才能があった。容姿も人並み以上で、これを使わない手はない。高校生のときにオーディションを受けまくった。売れるためならなんでもした。体も頭も精一杯使った。裏でなにを囁かれようと後ろ指指されようと平気だった。
アイドルタレントの一人としてのし上がる為には他人を蹴落とすのにもためらいはなかった。


あるパーティーで知り合って私たちは交際を始め、先月婚約した。
もちろんそのパーティーに彼が出席することは調査済みだった。プロダクション社長の腕枕の中でパーティー出席をねだったのだ。
恋におちた女の演技なんて仕事でくさるほど経験済みだ。あらゆる手練手管を使って彼を陥落した。
涙も出ないほど悲しみに打ちのめされて佇んでいた小娘が、今お前の前に立っている。
頬を染めて微笑む、たおやかな婚約者の顔をして。

「幸せで怖いくらい。あの人のことを思うと申し訳なくて…。あなたの婚約者だった人…。S製薬の社長のお嬢さんだったんですってね。」
「…誰に聞いたんだそんなこと。」
「ごめんなさい。何となく耳に入ってきただけよ。でももう昔のことなんでしょう。」
大会社の一人娘が誘拐されたあげくに殺害された事件はほとんど報道されなかった。 まれにみる列車大事故が起きてそちらに報道が集中したからだ。

数年の交際を経て婚約し、結婚の準備を進めていた矢先のこと、式を間近にして惨殺されたかわいそうなお嬢様。
でも当然の報いじゃないかしら。何も知らずにのうのと、人の幸せを奪っておいて。

どうしたって許せない
忘れるなんてできない
狂いそうなほど人を恨んで憎んで一生を生きていくくらいなら
生きていくくらいなら



その子犬は足が太かった。大型犬の証だ。
知人のブリーダーから特別に見立てて貰った。
犬種としての性格は勇猛で忠実、成長すれば頑丈な体躯、巨大な顎と牙を持つ獣になる。

「もう名前は決めてあるの。ウーラっていうの。」
「ウーラ?変わった名前だな。スターウォーズかい?」
SF好きの知人はそう言って笑った。

「大型犬だけによく喰うぜこいつは。訓練もきっちりしなくちゃいけないし運動量も多い。やっぱりチワワとかのほうがいいんじゃないの。」
「役に立たない犬は嫌い。」
静かに吐き捨てて子犬の暖かい頭を撫でた。
この犬の大きさに見合う運動場と犬舎ならすぐにでも作れるだろう。今の私なら。



さんさんと光のふりそそぐサンルームで交わす婚約者同士の会話。
「もうすぐだね。僕たちの結婚式。一生幸せにするよ。」
「もうすぐなのね。もう十分幸せよ。」
クサイせりふ。よくもまあシラフで言えること。
その同じ台詞を姉にも言ったんだろう。洒落たシティホテルの広いベッドで。

「本当にウーラも一緒でいいの?」
「もちろんだよ。君のたった一人の家族だって言っていたじゃないか。」
「良かった!なにせあの大きさでしょ?心配していたの。」